1981-06-03 第94回国会 参議院 農林水産委員会 第15号
第二に、需要面の問題としまして、押し麦用大裸麦の需要の頭打ち、ビール原料用二条大麦の精麦施設の不足及び輸入モルトとの競合問題、飼料用麦の制度上の制約等々、需要面において打開すべき幾多の問題があり、このままでは麦の増産は現実の経済問題として全く先行き見通しが立たない実情にあります。
第二に、需要面の問題としまして、押し麦用大裸麦の需要の頭打ち、ビール原料用二条大麦の精麦施設の不足及び輸入モルトとの競合問題、飼料用麦の制度上の制約等々、需要面において打開すべき幾多の問題があり、このままでは麦の増産は現実の経済問題として全く先行き見通しが立たない実情にあります。
○齋藤(誠)政府委員 従来ビール原料用としての麦芽並びに原料麦の生産量も、全体の大麦の中からいいますと比較的割合が少なかったわけでございます。そういうような経緯もありまして、ビール会社が種子については原々種を用い、さらにそこからできたものを農家に契約栽培を通じて流しておるというような事情にあったことは御指摘の通りであると思うのであります。
農林省といたしましては、国の試験場におきまして、従来とも、ビール原料用の品種につきましての試験をやって参ったわけでございます。本年度から、従来栃木の県の試験場に指定試験としてビール麦の指定試験をやっておりましたが、三十六年度からは、さらに鳥取県の試験場につきましても、ビールの指定試験を行なうということに予算上計上いたしておるわけであります。